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濱田庄司記念益子参考館1号館企画展示「SLIP WORKS 泥しょうの仕事」
2017-07-26

「SLIP WORKS 泥しょうの仕事」 (1)

「SLIP WORKS 泥しょうの仕事」 (2)

会期:2017年7月15日(土)~12月17日(日)

場所:濱田庄司記念益子参考館
321-4217
栃木県芳賀郡益子町益子3388
Tel/Fax 0285-72-5300

開館時間
 9時30分〜17時(入館は16時30分まで)
入館料
大人 800円(700円)
子供(中学生・高校生) 400円(300円)
*カッコ内は、団体(20名以上)料金
*小学生以下は無料
休館日
月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌日休館)
12月28日〜1月4日(年により若干の変動あり)
展示替え休館:夏期および冬季(1月下旬〜2月中旬ころ)
(1〜2週間、年により変動あり)
臨時休館あり

20世紀初頭のイギリスにおいては、すでに磁器メーカーの大量生産が主流となり、スリップウェアなどの軟陶の手仕事を目にする機会は皆無に等しくなっていました。時を同じくして日本では、「クエント・オールド・イングリッシュ・ポタリ―」というイギリスの古い軟陶を一冊にまとめた豪華な美術書が、若き富本憲吉、柳宗悦、バーナード・リーチ、濱田庄司に強い衝撃と感動をもたらしていました。
1920年、バーナード・リーチが濱田を連れイギリス・セントアイヴスでリーチポタリ―を開いた際、2人は世間ではその存在を忘れられつつあった「スリップウェア」と対面し、胸を躍らせその研究に没頭します。その後、濱田の帰国を今か今かと待ち構えていた河井寛次郎と柳宗悦に、濱田がスリップウェアを手渡します。その時こそ、日本に初めてスリップウェアの実物が紹介された瞬間でした。その素朴で肉厚で柔らかな質感に覆われた作品は、初めて目にした彼らに新鮮な驚きと感動を与え、その後の手仕事の新たな指針となり、民藝の思想においても象徴的な存在となりました。当然のことながら、濱田の作陶へも多大な影響をもたらすことになり、その発展形として益子の釉薬を生かした代表的な技法となる「流し掛け」の技法等に昇華されて行きます。
今展では、濱田が蒐集した中から、スリップ(泥しょう)を使用した多彩な陶芸技法の作品を特集。スリップウェア以外にも、日本を含め世界中に泥筒描き、化粧掛け、刷毛目、化粧描き落とし、飛び鉋などの粘土生地と相性の良い泥を表面に施す技法の幅の広さ、奥の深さを一望できます。濱田の益子時代初期の、益子の泥しょうを生かしたスリップウェア制作と、素焼きの地肌に泥を施し釉薬を掛ける、濱田が好んだ「地釉」(じぐすり)の技法もスリップの仕事として展示しました。
若き濱田や、柳、リーチら民藝同人が夢中になった作品の数々をご覧いただき、陶芸関係者のみならず一般にも浸透した「スリップウェア」という単語が独り歩きしかねない昨今、あらためてその技法から見直し、平らな眼でその魅力を感じ取っていただければ幸いです。

同時開催
「新収蔵特別展~松尾金蔵氏寄贈~」
当館内、濱田庄司館にて開催
展示作品 濱田庄司、河井寛次郎、他